ワークショップ体験記

9/23の頭蓋へのアプローチについてのワークショップに参加された方からご感想をお寄せ頂きました。ご本人の了解を得て,転載させて頂きます。この方はその前の月に開催したYielding Embodiment Part 1クラスにも参加されています。


今回のワークショップも和気藹々としつつも学びが非常に多いものでした。今回も前回同様、「施術者側に回ったときに得た学び」と「施術される側に回ったときに得た学び」の両方があったのですが、ひとまず後者に焦点を当てて感想を書き残しておきます。

まず私は初日の午前中のデモンストレーションで田畑さんのイールドの施術を受ける側に回ったのですが、その施術のあとに、今まで長年みぞおちのあたりに存在したはずの「何かが詰まっているような感覚」「引き攣って突っ張るような感覚」が薄れていることに気づきました。みぞおちのところの詰まりが改善したため、みぞおちを境として身体の上下の繋がりが改善したような印象がありますし、みぞおちの詰まりが取れたことで横隔膜の動きにも何か変化があったのか、深い呼吸がしやすくなった感じがあります。

また、元来、私はじっと立っていると数分で疲れてしまいすぐに椅子に座りたくなってしまうタイプの人間なのですが、3日目のワークショップが終わって帰路、かなり重たいリュックを背負って駅のホームで15分間ほどひとりで立って電車を待っていたとき、ずっと立ち続けているにも関わらず普段と違って「疲れた」「一刻もはやく座って楽になりたい」という感覚が生じてこず、「このまま家に帰るまでの電車内での1時間半、ずっと立ち続けてても大丈夫かも」と思えるくらいの元気さが終始保たれていたのが印象的でした(実際には途中で電車の座席が空いたので、ありがたく座らせてもらいましたが)。 

しかもこの元気さも別に「3日間にわたるワークショップが終わったあとの変な高揚感のせいで自分の疲労に気づけていないだけで、実は身体は結構疲れている」というようなランナーズハイ(今回のケースでは「ラーナーズハイ」?)的なカラ元気ではなく、「しっかりと地に足が着いており、なおかつきちんと下半身が上半身や背中のリュックの重みを支えてくれているおかげで疲れることなく安定して立っていられる」という感じの本当の意味での元気さで、自分の身体のあり方がこの3日間で大きく変わったことを改めて認識しました。  

こんな感じで引き続き自分の身心の変容を楽しみつつthe Art of Yieldの学びを深めてゆき、よい施術者になりたいものです。引き続きよろしくお願いします。


講師Note: 初日のデモンストレーションで,頭蓋に働きかける前段階として胸郭を共鳴テンセグリティ構造※と捉える方法でワークしました。それが結果的に食道に影響を与えたようです。身体が足/脚という基本の支えから,共鳴テンセグリティとして機能し始めると,全体の支え方が変わるという可能性を感じさせるケースです。

※共鳴テンセグリティモデルは,シナジェスティック研究所(代表 梶川泰司氏)によって制作されたものです。

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